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雪で覆われた景色はその下に何があろうと美しく
雪が溶け始めゴミや泥と一緒に下にあったものが顔を出し始めると
現実に引き戻されたように哀しくなる
朝日にきらめく水面は美しく
底にのぞく小石や魚たちはこの川の美しさを語っているのだろう
河原は枯れ草色で縁どられ早めに咲いた菜の花が白い雪に映える
川のみかけの美しさとはウラハラに今年の川の恵みは少なかった
アユは少なくウナギは貴重品で青のりはすでに成長をやめた
川エビと藻屑ガニだけがカゴにたくさんかかっている
清流の名を欲しいままにしてきたこの川は
過保護にされはじめたような気もする
台風が昔のように頻繁に来ないので大水で川の汚れが掃除されない
来たかと思えば大変な豪雨で大被害を残して行く
砂利が取られなくなり山から流れ出た土砂は川底に溜まり水位は浅くなる一方
そしてあいかわらずの止むことのない護岸工事
自然と人間の共存とは自然を珍重することではない
自然の摂理を大切にすること
人が何らかの負荷を与えられると心か身体のどこかに支障を来すように
自然も当然形あるものとしての当然の道をたどるのではないか
清流とていつまでも美しさが続くわけがない
人も老いる
母なる川とていつまでも恵みを与えられ続けるわけではない
老いれば生産性も落ちる
人が必死で老いをとめようとしている努力を自然にも向ければいい
それだけなのになぜか難しいようだ
le 10 fevrier 2003
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